円安に無頓着な方必見!20年ぶり円安水準による生活への影響とは?

円安に無頓着な方必見!20年ぶり円安水準による生活への影響とは?

最近の経済ニュースで最も話題に上がっている円安問題についてご存じですか?また聞いたことがある方でも、「経済について興味がないし、そもそも私には関係ない」と思っていませんか?

円安は私たちの暮らしに直結する問題であり、他人事ではありません。なぜなら、円安によって生活費が大きく変動するからです。この記事では、円安が私たちの生活にどのような影響を及ぼすのかご紹介します。

円高・円安によって何が起きているのか?

そもそも、円安によって何が起きているのでしょう。ここでは、円高 円安をセットでご紹介します。

一言で言うと、円高は「外国通貨よりも円の価値が高い状態」で、円安は「外国通貨よりも円の価値が低い状態」を指します。言葉で見ると混乱する方も多いと思いますので、ニュースで最も取り扱われる外国通貨のドルを例に挙げて説明します。

  • 1ドル=100円の時に、10ドルと交換するためには「1000円」必要:基準
  • 1ドル=80円の時に、10ドルと交換するためには「800円」だけでいい:円高
  • 1ドル=120円の時に、10ドルと交換するためには「1200円」もかかる:円安

1ドル=100円を基準として考えてみると、1ドル=80円では円の価値が高まっている円高であるため、交換に必要な円が少なくなっています。一方、1ドル=120円では円の価値が低くなった円安であるため、交換に必要な円が多くなってしまいます。

円の数値の大小だけで円高 円安を考えると混乱しやすいです。円高 円安 覚え方は、「ドルを基準にして円の価値を考える」ことです。分からなくなった時は、上記の実例にも当てはめてみるといいですよ。

円安によって日常生活で起きる影響とは?

食料やエネルギーの自給率は、どちらも生活の基盤となる要素です。しかし、日本の食料自給率は年々右肩下がりで、農林水産省によると、2020年はカロリーベースで37%と過去最低となっています。また、資源エネルギー庁によると、2018年のエネルギー自給率は11.8%で、ほとんど輸入に頼っていることが分かります。

自給率が低い=他国からの輸入に頼らざるを得ないわけですが、その支払いは外貨で行われます。例えば、日本にとって2番目の輸入相手国・アメリカに対してはドルで支払います。しかし、現在は1ドル=128円の円安。円の価値が低くなった状態ですので、今までよりも多くの円を支払う必要があります。それによって、生活に欠かせない小麦や油脂類や乳製品などの食料や、電気代やガス代やガソリン代などのエネルギーの価格が上昇します。輸入依存度の高い日本で円安が続くと、家計のさらなる圧迫は避けられそうにありませんね。

また、近年普及率が高まっているゲーミングPCですが、その周辺パーツの多くも輸入品。そのためキーボードやマウスなどの値上げも発表されており、ゲーム業界にも円安による影響が生じています。生活費だけでなく、趣味費も増えてしまうのは嬉しくないですね。

まとめ

この記事では、円高 円安で起きていることと現在の円安によって日常生活へどういった影響があるかをご紹介しました。円安は、私たちの生活に直結する深刻な問題であることが認識できたのではないでしょうか。さらなる円安が進む可能性もあるため、今後も経済ニュースに関心を向けておく必要があります。