【ヤクルト2連覇の立役者】高津臣吾監督のこれまでの成績まとめ

【ヤクルト2連覇の立役者】高津臣吾監督のこれまでの成績まとめ

29年ぶりにセ・リーグ連覇を果たした、東京ヤクルトスワローズ。

今シーズンは村上宗隆選手の活躍にフォーカスされがちですが、その村上選手を二軍時代から育て上げたのがヤクルトの高津臣吾監督です。村上選手以外にも塩見選手など、現在一軍で活躍する選手の多くは二軍で高津監督のもと力をつけて、現在に至ります。そう考えると高津臣吾監督ってどんな監督なのか、これまでの成績も気になるところだと思います。

そこで今回は、ヤクルト2連覇の立役者・高津臣吾監督について現役時代も含めて、徹底調査していきます。

高津臣吾のプロ選手としての活躍

高津臣吾監督は、亜細亜大学から1990年ドラフト3位でヤクルトスワローズに入団し、プロ選手としてのキャリアをスタートさせます。

プロ野球・東京ヤクルトスワローズ 選手時代

1990年代、ヤクルトは黄金期で日本一に4度輝いていますが、高津臣吾投手(当時)はクローザーとして大きく貢献。魔球シンカーを武器にヤクルトの守護神として活躍し、4度の最優秀救援投手に輝くと、2003年には、通算289セーブの日本記録(当時)を達成しました。

メジャーリーグ移籍後は海外で4ヶ国でプレー!

2004年にMLBのシカゴ・ホワイトソックスへ移籍し、クローザーとして活躍。その後は、韓国や台湾に渡り、4ヶ国でプレーした初の選手となりました。

2011年には、独立リーグ・新潟アルビレックスBCと契約。2012年には選手兼任監督としてチームを日本一に導き、現役を引退しました。

日本での実績が評価され、2022年には日本プロ野球の殿堂入りを果たしています。

高津臣吾の投手コーチ・監督としての経歴

2012年に独立リーグで選手権監督として日本一に輝いた高津臣吾さんは、2014年に古巣である東京ヤクルトスワローズ1軍投手コーチに就任。2016年からはニ軍監督を務め、その後2020年には一軍監督に就任しました。

ここからは、高津臣吾さんの投手コーチや監督としての経歴を見ていきましょう。

投手コーチとしてチームのリーグ優勝に貢献

高津臣吾さんは、2014年ヤクルトの一軍投手コーチに就任すると、2015年にはコーチとしてリリーフ陣を整え、防御率リーグ1位を記録、チームのリーグ優勝に貢献しました。

二軍監督で経験を積み、一軍監督としてデビュー

2017年からは二軍監督として、村上宗隆選手や塩見選手らの活躍の下地を作り、満を持して2020年から一軍監督に就任しました。

なお、MLBへの移籍経験のある日本人選手の一軍監督就任は井口資仁監督(千葉ロッテマリーンズ監督)以来2人目で、日本の独立リーグの監督経験者がプロ野球の監督に就任するのは史上初のことです。さらに、ヤクルトとしては31年ぶりの投手出身監督と、かなりレアな経歴を持った監督と言えます。

1年目で下地を作り、2年目以降はリーグ2連覇を達成

2020年は投打ともに振るわず最下位に終わったものの、先発ローテーションの間隔を大きく開けるなど新しい試みを行いました。

その成果が出たのが、2021年です。6年ぶりのリーグ優勝を成し遂げ、球団史上初の投手出身優勝監督となりました。クライマックスシリーズも勝ち抜き、日本シリーズではオリックス相手に僅差の戦いを制し、4勝2敗の成績で球団の20年ぶり6度目となる日本一を達成!、胴上げ投手となった選手が同じ球団の監督として日本一となる史上初の快挙を達成しました。

また、監督としてはご自身の現役時代に監督をしていた野村克也さんの影響を大きく受けているようで、選手との接し方など自身が野村監督にしてもらったことを選手にもしてあげているようです。

高津臣吾監督の成績まとめ

高津臣吾監督が一軍監督に就任してからのチーム成績をまとめます。

打撃陣は、安定的にまずまずの成績を残しており、投手陣の整備がなされたことで防御率は就任1年目の2020年と比較すると1点低くなっています。これがリーグ2連覇を達成した鍵となっていたようです。さすがは投手出身の高津臣吾監督といった感じですね!

 2020年2021年2022年
最終順位6位1位1位
総合成績41勝69敗10分73勝52敗18分80勝59敗4分
勝率.373.584.576
本塁打数114本142本174本(うち、56本は村上宗隆選手)
チーム打率.242.254.250
チーム防御率4.613.483.52

まとめ

リーグ最下位のチームを見事2連覇に導いた、高津臣吾監督。野村克也さんの金言を胸に選手を大切に育成し、戦う姿は名将と言っても過言ではないでしょう。

今シーズン一軍での登板機会が1試合だけだった奥川泰伸投手も来年は力を発揮してくれるでしょうし、球団初の3連覇も夢ではないように思われますので、プレーオフはもちろんのこと来年もヤクルトから目が離せませんね!