アニメとイラストの境界を超えた表現で世界的な評価を得ている米山舞さん。卓越した才能と独自の表現は、国内外で高い人気を誇っています。今回は、米山舞さんの年収や学歴、経歴について紹介していきます。
この記事の目次
米山舞のプロフィールと学歴
米山舞さんは1988年7月12日生まれ、長野県出身のイラストレーター兼アニメーターです。幼少期には台湾で1年間、小学生時代には2年間を台湾で過ごしたという国際的な経験を持っています。父親は建築士、母親は台湾人という家庭環境で育ちました。
アニメーターを志すきっかけ
地元に芸術科の高校がなかったため、父親の影響もあり建築科のある高校に進学。高校時代に「edge」というイラスト集に出会い、今石洋之さんや吉成曜さんなどのアニメーターの作品に衝撃を受けたことがきっかけで、アニメーターを志すようになります。高校卒業後は上京し、東京デザイナー学院(現:東京ネットウエイブ)のアニメーター科に進学しました。卒業間近にクロッキー会で松田大全氏と出会い、ガイナックスへの入社が決まります。
米山舞の経歴と活躍
2009年、ガイナックスに入社した米山舞さんは、最初は「まほろまてぃっく」で動画マンとして働き始めました。初任給はわずか1万円程度という厳しい環境でしたが、約1年後には「パンティ&ストッキングwithガーターベルト」で原画マンに昇格します。
ガイナックスからフリーへ
ガイナックスで5年間勤務した後、フリーランスとしてアニメ制作会社「トリガー」に所属。『ブラック★ロックシューター』では作画監督を、『キズナイーバー』ではキャラクターデザインを担当するなど、活躍の場を広げていきました。
イラストレーターとしての飛躍
2016年頃からイラストの仕事を増やし始め、初音ミクGTプロジェクト『レーシングミク 2016ver.』のデザインを担当。2019年にはSSS by applibotに所属し、初個展『SHE』を開催しました。
多方面での活躍と影響力
エヴァンゲリオンアパレルブランド「RADIO EVA」のメインビジュアルや、カネボウ化粧品「KATE」とのコラボレーション、Netflixアニメ『サイバーパンク:エッジランナーズ』のエンディング映像の監督・作画など、多岐にわたる分野で実力を発揮しています。
米山舞は世界的評価されている
2021年10月、ロンドンのサーチギャラリーで開催された「START ART FAIR 2021」に日本人アーティストとして選出された米山舞さん。出展した作品『00:00:00:00』(シーケンス)は高く評価され、評価金額は約1240万円をつけ、同額で購入されました。この実績からも、米山舞さんの作品が国際的な美術市場でも認められていることがわかります。アニメやイラストの枠を超えた芸術性の高い表現が、世界中から注目を集めているのです。
米山舞の年収は?
米山舞さんの正確な年収は公表されていませんが、彼女の多彩な活動を考慮すると、相当な収入を得ていると推測できます。アニメーション制作、キャラクターデザイン、イラスト制作、個展開催、コラボ、アート作品の販売など、複数の収入源を持っています。特に海外アート市場での1作品1240万円という評価を考えると、トップクラスのイラストレーターとして年収は数千万円規模に達している可能性があります。
独自のイラストスタイル
米山舞さんの作品の特徴は、アニメ調のタッチに加え、反射光や色収差をうまく組み合わせたデザインにあります。アニメーターで培った技術を活かし、絵に「動き」を感じさせる表現が高く評価されています。現代日本のイラストシーンでは、米山舞さんの他にも古塔つみのように「女子しか描けません。すてきな人しか描けません」という独自のスタイルで人気を博すイラストレーターも登場しています。それぞれの作家が確固たる個性を持ち、多様化が進んでいる現代イラスト界において、米山舞さんの表現は際立った存在感を放っています。
まとめ
米山舞さんは、アニメーターとしてのキャリアをベースに、イラストレーター、アーティストとして国内外で高い評価を得ています。独自の表現と多彩な活動で、業界内外から注目を集め続けています。アニメとアートの境界を越えた活動は、日本のものづくりの新たな可能性として、今後もさらなる活躍が期待されることでしょう。