2022年6月19日の父の日に、東京ドームで開催された「THE MATCH 2022」。チケットも発売即日に完売した注目のビッグ・イベントには、多くの格闘関係者をはじめ、芸能人や人気Youtuberなども観戦に駆けつけました。中でも、この大会を最後にボクシングへの転向を発表していた那須川天心と武尊の対戦は、歴史に残る「世紀の一戦」となりましたよね。そこで本記事では、那須川天心にとってキックボクシングのラストマッチとなった一戦を振り返りたいと思います!
この記事の目次
総合挌闘技でも活躍!メイウェザー戦で有名になった「神童」
幼い頃からその優れた才能を発揮してきた格闘家・那須川天心は、RISE所属のキックボクシング中量級のスター選手です。その若き才能から「神童」の異名を持つほどで、19歳で初代RISE世界フェザー級王者となり、デビュー戦からの無敗記録を現在も更新し続けています。
2018年RISINでのメイウェザー戦
那須川天心の名を一気に世に知らしめたのは、2018年の大晦日に行われたRISIN。ボクシング5階級制覇を達成した王者、フロイド・メイウェザーとのエキシビションマッチでの一戦でした。那須川天心が得意とするキックを封じ込められた「ボクシングルール」で戦った末に、メイウェザーが3度のダウンを奪い、開始から2分19秒でTKO勝ちという結果に終わりました。メイウェザーとの力の差を見せつけられる結果となりましたが、このマッチをきっかけに那須川天心のファンが一気に増え、人気が高まりました。
「世紀の一戦」那須川天心VS 武尊
「世紀の一戦」として、日本中の注目を集めたTHE MATCH 2022での那須川天心 武尊の一戦。対戦相手の武尊はK1ワールドGPフェザー級王者で、『ナチュラル・ボーン・クラッシャー』の異名を持つキックボクシング界のカリスマとして長く君臨してきました。
対戦の実現には数年を要した!?
まさに夢のようなカードですが、実は兼ねてからのお互いのラブコールの末に、対戦が実現することとなったのです!というのも、那須川天心の所属しているRISEに対して、対戦相手の武尊の所属するK1はライバル関係にあったことや、契約上の問題から両選手のマッチの実現は難しいとされてたからなんです。しかし、那須川天心のボクシング転向というきっかけや関係各所の協力もあって、ついにキックボクシング界のスター選手同士の対決が現実のものとなりました。
那須川天心の判定勝ちで幕を閉じる
試合結果は、ボクシング転向前最後のキックボクシングのマッチとなった那須川天心が5-0の判定勝ちを収めました。那須川天心は、キックボクシング42戦42勝無敗という輝かしい記録を残し、キックボクシングのリングを去っていきました。今後のボクシング界での活躍からも目が離せません!