かつて『医龍』シリーズで多くのファンを魅了した俳優・坂口憲二さん。一時期は難病で芸能活動を休止されていましたが、最近またテレビで見かける機会が増えてきましたよね。
今回は坂口憲二の現在の活動や病状について、詳しく調べてみました。
この記事の目次
坂口憲二のプロフィール
まずは坂口憲二さんの基本情報をご紹介します。
1975年11月8日生まれ。東京都出身で、身長185cmという恵まれた体格の持ち主です。お父様はプロレスラーの坂口征二さん、お兄様は総合格闘家の坂口征夫さんという、まさにスポーツ一家に育ちました。
東海大学ハワイ校を卒業後、その長身を活かしてモデルとして芸能界入り。1999年には『ベストフレンド』でドラマデビューを果たし、以降『医龍-Team Medical Dragon-』や『最後から二番目の恋』など数々のヒット作に出演してきました。
突然の活動休止発表
順風満帆に見えた坂口さんのキャリアに大きな転機が訪れたのは、2018年のことでした。
難病との闘いが始まった
実は坂口さんは、2012年8月頃から右股関節に痛みを感じ始めていたそうです。初舞台『十三人の刺客』に出演中のことでした。その後、2014年に放送された『続・最後から二番目の恋』の撮影中には症状が悪化。2015年3月には「特発性大腿骨頭壊死症」という診断を受け、手術を受けることになりました。
手術後は一時的に車いす生活となり、約3週間の入院を経て徐々に回復していきました。一旦は日常生活に支障がない程度まで良くなり、ナレーションやCMなど体への負担が少ない仕事で復帰していたんです。
所属事務所を退社
しかし2018年、坂口さんは突然の活動休止を発表します。同時に、長年所属していた芸能事務所「ケイダッシュ」も退社することになりました。
実はこの時、人気ドラマ『医龍』の続編のオファーがあったそうですが、坂口さんは辞退されています。「いつ激痛が走るかわからない状態で、主演の自分がビクビクしながら演技するのは失礼」という思いからだったといいます。
事務所退社についても、「3年間ほぼ仕事をしていないのにギャラを受け取るのは忍びない」と自ら申し出たそうです。事務所側は慰留したものの、真面目な性格の坂口さんの意志は固かったとのこと。この姿勢からも、彼の誠実な人柄が伝わってきますね。
特発性大腿骨頭壊死症ってどんな病気?
坂口さんが患った「特発性大腿骨頭壊死症」について、もう少し詳しく見ていきましょう。
国指定の難病
この病気は、股関節にある大腿骨の先端部分が壊死してしまう病気で、国が指定する難病の一つです。進行すると股関節に強い痛みが生じ、最悪の場合は歩行困難になることもあります。
原因は多くの場合不明とされていますが、大量の飲酒や喫煙、ステロイド剤の長期使用などが関係している可能性が指摘されています。ただ、特に思い当たる原因がなくても発症することがあるそうです。
同じ病気を患った芸能人
実は、お笑い芸人の千原ジュニアさんも同じ病気を患っています。ジュニアさんは2020年頃から症状が出始め、2022年には夜間痛で何度も目が覚めるほど悪化。最終的には人工股関節を入れる手術を受けました。
現在は痛みも軽減し、歩行にも支障がないほど回復されているとのことです。自身のYouTubeチャンネルでも、前向きに病気と向き合っている様子を報告されています。
坂口憲二の現在の活動
では、坂口憲二は現在どのような活動をされているのでしょうか。
コーヒー事業を立ち上げ
俳優活動を休止している間、坂口さんは新たな挑戦を始めていました。それが、コーヒーブランド「THE RISING SUN COFFEE & BEANS」の立ち上げです。
このブランドの公式Instagramには、坂口さんがサーフィンやゴルフを楽しんでいる姿が投稿されています。お子さんにサーフィンを教える様子もあり、しっかりと自分の足で立って活動されている姿が確認できます。こうした投稿から、かなり回復されていることが分かりますね。
俳優業にも復帰
そして2023年5月、坂口さんは約9年ぶりにドラマ出演を果たしました。木村拓哉さん主演の『風間公親-教場0-』への出演です。出演シーンは多くはなかったものの、「激シブすぎる」「めちゃくちゃカッコイイ」と大きな話題になりました。
2023年9月には、個人事務所「オフィスブラックツリー」を設立。「俳優として、皆さんに喜んでもらえるよう精進してまいります」と、事実上の復帰宣言をされています。
そして2025年4月、ついに連続ドラマへの本格復帰が実現しました。かつて出演していた『続・続・最後から二番目の恋』で、長倉真平役として再び登場することになったのです。約11年ぶりの連ドラ出演ということで、ファンの期待も高まっていました。
病気は完治したの?
多くの方が気になるのは、坂口さんの病気が完治したのかどうかですよね。
完治は難しい病気
残念ながら、「特発性大腿骨頭壊死症」は完全に治ることが難しい病気です。壊死してしまった骨組織が元通りになることはなく、自然治癒も望めません。
治療としては、痛みを伴う場合は手術を行い、その後長期間のリハビリが必要になります。坂口さんも手術後、数年かけて歩けるまでに回復されましたが、それでも「完治」とは言えない状態です。
病気と上手に付き合いながら
坂口さん自身も、活動休止を発表した際に「いつまた悪くなるかわからない状態」と述べていました。つまり現在も、病気と上手に付き合いながら生活されているということになります。
ただ、サーフィンなどのスポーツを楽しめるほど回復し、俳優としても活動を再開できているのは素晴らしいことです。無理のない範囲で、できることを続けていらっしゃるのでしょう。
まとめ
坂口憲二さんは、2012年頃から特発性大腿骨頭壊死症という難病を患い、2018年には治療に専念するため芸能活動を休止されました。この病気は完治が難しく、現在も上手に付き合っていく必要があります。
しかし、長いリハビリ期間を経て徐々に回復し、コーヒー事業を立ち上げたり、サーフィンを楽しんだりと活動の幅を広げてこられました。そして2023年にはドラマ出演で芸能界に復帰し、2025年には連続ドラマへの本格復帰も果たされています。
真面目で誠実な人柄の坂口さんだからこそ、病気と真摯に向き合い、無理のない範囲で新たな挑戦を続けてこられたのでしょう。これからも健康を第一に、素敵な演技を見せていただけることを期待しています。












