「昼顔」で新たな一面を見せた上戸彩の華麗な芸歴と現在の活動

「昼顔」で新たな一面を見せた上戸彩の華麗な芸歴と現在の活動

小学6年生で、「第7回全日本国民的美少女コンテスト」の審査員特別賞を受賞した上戸彩さんは、結婚・出産を経た現在もトップ俳優として様々な作品に登場しています。美しくもあり、可憐なイメージも残しつつ、明るく気さくなキャラクターが人気の上戸さん。実は想像を超える様々なジャンルの作品に出演し、各作品で功績を残しているんです。今では”不倫妻”というイメージさえも定着しているであろう上戸彩さんの、華麗な経歴を見ていきましょう!

上戸彩の基本プロフィール

  • 生年月日:1985年9月14日
  • 年齢:37歳
  • 出身地:東京都
  • 配偶者: HIRO(EXILE)
  • デビュー作:『涙をふいて』

好感度の女王といわれた上戸さんは、そのはじける笑顔とハッピーオーラを武器に、第一線で活躍し続けてきました。タレントCM起用社数ランキングでは、19歳から3年連続首位を獲得するほどの人気ぶりだったんです。漫才日本一決定戦『M-1グランプリ』では、2008年から11回連続で司会を務めており、今では年末にお目にかかれる恒例のタレントになってきましたよね!

『金八先生』の性同一性障害の生徒役が大ヒット

上戸さんといえば、名作ドラマ『金八先生』で演じた性同一性障害に悩む生徒・鶴本直役が記憶に残っている人も多いのではないでしょうか。放送されていた当初は、今何かと議論を呼んでいるLGBTQへの理解どころか、「ホモ」「オカマ」など差別や偏見が込められた呼称も使われていましたね。そんな中で、性同一性障害の中学生をテーマにしたドラマが放送されるのは異例。しかも、いつも巧みな話術と熱意で生徒たちに思いを説いてきた金八先生でさえも、性同一性障害というアイデンティティを持つ直への理解が乏しく、寄り添い方に悩むという場面もみられました。自身を男だと確信している直を演じる上戸さんの顔つきや、周りを睨みつける表情はまさに別人そのもの。高い声が出てしまったことで、自分の中の”女”を感じてしまったショックで、喉をフォークで突き刺すシーンは涙を呼びました。当時からモンスター俳優だったんですね。

アニメの実写で主役が恒例

上戸さんといえば、『エースをねらえ!』や『アタックNo.1』などの名作アニメが実写ドラマ化されると必ず主役に抜擢されてきましたよね。漫画から飛び出したような、完璧なルックスはもちろん、太陽のような笑顔に元気なキャラクターは、まさに好感度を誇る女優の強みでした。先にご紹介した『金八先生』で演じた役どころとは180度違う人物でも、自然に、そして作品に花を添えるように、ドラマ自体を盛り上げてくれましたよね!

上戸彩『昼顔』で社会現象を巻き起こす

知ってる?『昼顔』をおさらいしてみよう

主人公の笹本紗和(演:上戸彩)は、夫と二人で暮らす平凡な主婦。パート先のスーパーの車上荒らし騒動で、犯人だった高校生の担任教師である北野裕一郎(演:斎藤工)と出会います。お互いに既婚者だった紗和と裕一郎ですが、惹かれ合い不倫関係に。その後、偶然にも裕一郎の妻・乃里子(演:伊藤歩)と紗和は友達関係になり、会話をしていくうちに関係を見抜かれてしまうのです。それでも2人の気持ちは変わらず駆け落ちしようとしますが、乃里子や紗和の夫・俊介(演:鈴木浩介)や義母・慶子(演:高畑淳子)たちにより居場所を突き止められ、引き離されてしまう…という結末でした。

本気の不倫をしてしまう平凡な主婦役に反響

上戸さんは、整った顔立ちに魅力的なふっくら唇、抜群のスタイルを誇るトップ女優であることは周知の事実でしたが、『昼顔』で演じた紗和という役柄は、常にトレーナーとジーンズに身を包み、スーパーでパートをする平凡な主婦の役。そう、上戸さんというスペックを考えるととてもイメージができない地味な役どころでした。ところが、女優魂を見せた上戸さんは、作品内で完璧な「紗和」になりきっていましたよね。紗和役は上戸さん以外考えられないと世間に思わせるくらいのハマり役となりました。

不倫のイメージが皆無の上戸彩がオファーを受けた理由

『昼顔』は、その後社会現象にもなったほどの反響を呼びます。女性の行動に対する造語「平日昼顔妻」を由来にしたインパクト大な作品名とともに、第82回ザテレビジョンドラマアカデミー賞で脚本賞を受賞するなどの功績を残しました。2014年新語・流行語大賞の候補50語に「昼顔」がノミネートされたほか、3年後には紗和と裕一郎がまさかの再会をしてしまうというストーリーで映画化も実現しました。映画のクライマックスは、ドラマを超える衝撃的な展開で、不倫に対するトラウマを生んだともいわれているんですよ。

そんな社会的タブーをテーマにしたオファーを引き受けた理由として、「不倫なのに純愛だったから」と語る上戸さんは、本作を自身の代表作として世間に認知されたいと思いを吐露しました。

まとめ

長いこと第一線に立って、芸能界を盛り上げてきた俳優・上戸彩さん。性同一性障害というセクシュアルマイノリティーに悩む中学生から、名作アニメの主人公、そして社会的タブーを犯す平凡な主婦など、その役柄は幅広く、見事に演じ切る魅力と才能はさすがのものでした。上戸彩 現在は2児の母として、明るくパワフルに子育てを楽しんでいるという上戸さん、2023年3月には、スポーツ紙において第3子妊娠が報じられましたが、本人からの正式な発表はされていません。今後の活躍、そしてママタレ界への参入も楽しみですね!