2023年3月22日(水)より、さいたまスーパーアリーナで開催されるISU 世界フィギュアスケート選手権大会 2023。今大会には男女シングル各3名、ペア1組、アイスダンス1組の日本人選手が出場予定です。
そこで今回は、男子シングルに出場予定の山本草太選手のプロフィールやこれまでの成績についてまとめてみました!
山本草太(やまもと そうた)選手のプロフィール
- 生年月日:2000年1月10日
- 年齢:23歳
- 出身地:大阪府岸和田市
- 身長:173cm
- 血液型:O型
- 最終学歴:中京大学スポーツ科学部在学中(3年生)
- 所属:中京大学
フィギュアスケート観戦が好きな母親と、幼少期から一緒にテレビでフィギュアスケートを観ていた山本草太選手。6歳の時に、エフゲニー・プルシェンコ選手(ロシア)がトリノ五輪で金メダルを獲ったのを見て、「僕も金メダルが欲しい」と連れて行ってもらった大阪府立臨海スポーツセンターで、初めてリンクを滑りました。これが山本草太選手とフィギュアスケートとの出会いです。
山本草太選手のこれまでの主な成績
ノービス時代
中学1年生の夏、近畿選手権で悔しい思いをした山本草太選手。母が「名古屋にジャンプの指導が上手い先生がいる」と聞きつけ、それから数日後には名古屋へ引越し、長久保裕コーチに師事。
2011-2012シーズン
大会名 | 結果 | |
2011年7月 | アジアフィギュア杯ノービスクラス | 2位 |
2011年10月 | 近畿選手権競技会/ノービスAクラス | 2位 |
2011年10月 | 全日本フィギュアスケートノービス選手権/ A クラス | 2位 |
2011年11月 | 全日本フィギュアスケートジュニア選手権 | 11位 |
2012年4月 | トリグラフトロフィー/ノービスクラス | 優勝 |
2012-2013シーズン
大会名 | 結果 | |
2012年10月 | 近畿選手権競技会/ノービスAクラス | 2位 |
2012年10月 | 全日本フィギュアスケートノービス選手権/ A クラス | 優勝 |
2012年11月 | 全日本フィギュアスケートジュニア選手権 | 4位 |
ジュニア時代
2013-2014シーズン
初出場の全日本選手権では総合で14位、新人賞を受賞しました。また、シーズン後半で参戦したプランタン杯では、ジュニア移行後初の国際大会優勝となりました。
大会名 | 結果 | |
2013年8月 | ISUジュニアグランプリシリーズ/リガ杯 | 11位 |
2013年11月 | 全日本フィギュアスケートジュニア選手権 | 5位 |
2013年12月 | 全日本フィギュアスケート選手権 | 14位 |
2014年3月 | プランタン杯/ジュニアクラス | 優勝 |
2014-2015シーズン
JGSクールシュヴェルではISU(国際スケート連盟)主催の公式大会で初の表彰台となりました。続くJGSタリン杯では自身初の200点越えを達成し2位となり、ジュニアグランプリファイナル進出を決めました。そのジュニアグランプリファイナルのショートプログラムでは、ジュニアの歴代最高得点をマーク。総合では宇野昌磨選手に次ぐ2位となりました。
大会名 | 結果 | |
2014年8月 | ISUジュニアグランプリシリーズ/クールシュヴェル | 2位 |
2014年9月 | ISUジュニアグランプリシリーズ/タリン杯 | 2位 |
2014年12月 | ISUジュニアグランプリファイナル | 2位 |
2014年12月 | 全日本フィギュアスケート選手権 | 6位 |
2015年3月 | 世界ジュニアフィギュアスケート選手権 | 3位 |
2015-2016シーズン
JGSコペルニクススターズではISU主催の公式大会で初優勝を飾り、2年連続ジュニアグランプリファイナル進出を決めました。ジュニアグランプリファイナルでは、2年連続でメダルを獲得しています。
全日本ジュニア選手権で初優勝を果たし、世界ジュニア選手権への出場が決まっていましたが、大会直前に右足首を骨折し出場を辞退することとなりました。
大会名 | 結果 | |
2015年9月 | ISUジュニアグランプリシリーズ/コロラドスプリング | 3位 |
2015年9月 | ISUジュニアグランプリシリーズ/コペルニクススターズ | 優勝 |
2015年11月 | 全日本フィギュアスケートジュニア選手権 | 優勝 |
2015年12月 | ISUジュニアグランプリファイナル | 3位 |
2015年11月 | 全日本フィギュアスケート選手権 | 6位 |
2016年2月 | リレハンメルユースオリンピック | 優勝 |
シニア移行後
2016-2017シーズン
右足首の骨折後は5月にリンクへ復帰しますが、7月末に今度は右足内側のくるぶしを疲労骨折し、出場予定だった大会を欠場。9月にボルトを入れる手術を受け、10月末の西日本選手権で復帰を果たす予定でしたが、大会直前に同じ箇所を損傷。その後出場を予定していた全ての大会を欠場することとなりました。
2017-2018シーズン
2度の骨折と3度の手術を乗り越え、9月の中部選手権大会で復帰を果たします。2年ぶりに出場した全日本選手権の前には「怪我をする前は全日本選手権への出場は当たり前に思っていました。しかし、今は出場できることに幸せを感じ、出場できることに感謝を込めて演技をしたい。」と語っていました。
大会名 | 結果 | |
2017年9月 | 中部選手権大会 | 4位 |
2017年11月 | 西日本フィギュアスケート選手権 | 5位 |
2017年12月 | 全日本フィギュアスケート選手権 | 9位 |
2018年3月 | プランタン杯 | 5位 |
2018-2019シーズン
高校卒業後は中京大学へ進学し、学業と競技の両立を図ります。
チャレンジャーシリーズ/アジアフィギュア杯でISU主催の公式大会では3シーズン振りの優勝を果たしました。その後選考会を経て、グランプリシリーズに初出場。シーズン最終戦のチャンレジカップではISU非公認ではありますが自己ベストを更新し優勝を飾り、怪我からの完全復活が期待されるシーズン後半となりました。
大会名 | 結果 | |
2018年8月 | ISUチャレンジャーシリーズ/アジアフィギュア杯 | 優勝 |
2018年10月 | ISUチャレンジャーシリーズ/フィンランディア杯 | 9位 |
2018年11月 | ISUグランプリシリーズ/NHK杯 | 6位 |
2018年12月 | 全日本フィギュアスケート選手権 | 9位 |
2019年2月 | チャレンジカップ | 優勝 |
2019-2020シーズン
全日本選手権終了後に邦和スポーツランドを退会し、過去に高橋大輔選手や田中刑事選手の指導経験もある林祐輔コーチを新コーチとします。しかし、林コーチは2020年4月に道路交通法違反で逮捕されることに。
林コーチに師事するため、練習拠点をひょうご西宮アイスアリーナに移しますが、その時点で大学は休学となりました。
大会名 | 結果 | |
2019年9月 | ISUチャレンジャーシリーズ/USインターナショナルクラシック | 2位 |
2019年10月 | ISUチャレンジャーシリーズ/フィンランディア杯 | 2位 |
2019年11月 | ISUグランプリシリーズ/NHK杯 | 6位 |
2019年12月 | 全日本フィギュアスケート選手権 | 7位 |
2020-2021シーズン
7月より町田樹選手などを育てた経験のある大西勝敬コーチに指導を仰ぎ、9月から正式に師事。しかし成績が思うように伸びず、全日本選手権終了後に大西コーチのもとを離れ、再びメインコーチのいない環境となり、中京大学で一人で練習する日々が続きました。
大会名 | 結果 | |
2020年9月 | 中部選手権大会 | 優勝 |
2020年10月 | フィギュアスケートジャパンオープン | 2位 |
2020年10月 | 西日本フィギュアスケート選手権 | 優勝 |
2020年11月 | ISUグランプリシリーズ/NHK杯 | 8位 |
2020年12月 | 全日本フィギュアスケート選手権 | 9位 |
2021-2022シーズン
7月より浅田真央選手や宇野昌磨選手を育てた樋口美穂子さん、山田満知子さんに師事。
チャレンジャーシリーズ/ワルシャワ杯ではトータルスコアの自己ベストを更新し優勝を飾りました。
大会名 | 結果 | |
2021年9月 | 中部選手権大会 | 優勝 |
2021年10月 | フィギュアスケートジャパンオープン | 4位 |
2021年10月 | ISUグランプリシリーズ/スケートカナダ | 7位 |
2021年11月 | ISUグランプリシリーズ/ NHK杯 | 7位 |
2021年11月 | ISUチャレンジャーシリーズ/ワルシャワ杯 | 優勝 |
2021年12月 | 全日本フィギュアスケート選手権 | 8位 |
2022-2023シーズン
練習拠点が中京大学に戻り、2022年4月に大学も復学。
出場したグランプリシリーズでは2戦とも2位に入り、初のグランプリファイナル進出を果たします。そのグランプリファイナルでも2位となり表彰台に上がりました。
全日本選手権では総合5位に終わりましたが、グランプリファイナル2位、ISU公認シーズンベストが日本勢2位であることが評価され、世界選手権代表に選出されました。
大会名 | 結果 | |
2022年7月 | 第12回名古屋市スケート競技会 みなとアクルス杯 | 優勝 |
2022年8月 | げんさんサマーカップ | 優勝 |
2022年9月 | 中部選手権大会 | 優勝 |
2022年11月 | ISUグランプリシリーズ/フランスグランプリ | 2位 |
2022年11月 | ISUグランプリシリーズ/NHK杯 | 2位 |
2022年12月 | ISUグランプリファイナル | 2位 |
2022年12月 | 全日本フィギュアスケート選手権 | 5位 |
2023年1月 | 冬季ワールドユニバーシティーゲームズ | 優勝 |
まとめ
今回は、ISU 世界フィギュアスケート選手権大会 2023の男子シングル日本代表・山本草太選手のプロフィールやこれまでの成績についてまとめてみました。
シニア移行後は怪我も経験し、順風満帆とは言えないシニア初期だった山本草太選手。それでも腐らずに努力を続けてきた結果が、今シーズンの素晴らしい成績に繋がっているのではないでしょうか。
山本草太選手の世界選手権での演技も楽しみにしています!