障がい者スポーツとして注目されるシッティングバレー。パラリンピックでも人気の競技で、同じく戦略性が問われる「ボッチャ」と並びます。今回は、ルールや対象者、注目選手まで、シッティングバレーの魅力を徹底的に解説していきます。
この記事の目次
シッティングバレーとは?
シッティングバレーは、座った姿勢でプレーするバレーボール競技です。スピーディーな攻防と迫力あるラリーが魅力で、床を自在に移動しながらボールを繋ぐダイナミックな展開が特徴です。
チームワークや瞬時の判断力が求められ、観る人を惹きつける競技として注目されているだけでなく、パラリンピックの公式種目であり、世界各国で親しまれているスポーツです。
シッティングバレーの注目選手は?
日本のシッティングバレーには、国際大会で活躍するベテランから次世代の選手まで多彩なアスリートがそろっています。ここでは代表的な注目選手を紹介します。
赤倉 幸恵(あかくら さちえ)
東京パラリンピック出場経験を持つリベロです。守備力と安定感を誇り、ゲームの流れを支える重要な存在としてチームに貢献しています。鋭い反応と的確なポジショニングで難しいボールも拾い上げ、チームに勢いをもたらす守護神的存在として高い信頼を集める選手です。
大舞台でも動じない精神力を持ち、粘り強い守備で何度もチームを救ってきました。
飯倉 喜博(いいくら よしひろ)
アンプティサッカーから転身した選手で、東京2020パラリンピック代表にも選ばれたアタッカー。力強い攻撃で得点に絡むプレーが魅力です。異競技で培った身体能力と精神力を武器に、ここ一番で決めきる勝負強さがあり、攻撃の中心としてチームを引っ張っています。
高い打点から放たれるスパイクは迫力があり、相手にとって大きな脅威となる存在です。
小方 心緒吏(おがた しおり)
世界の舞台で豊富な経験を持つ女子プレーヤー。相手の攻撃を冷静にさばく読みの深さと技術が評価されています。安定したレシーブと粘り強いプレーでラリーを繋ぎ、チームに落ち着きを与える存在として国際大会でも存在感を示している選手です。
攻守の切り替えも素早く、試合のリズムと整える役割も担っています。
長田 まみこ(おさだ まみこ)
頭脳派セッターとしてチームの組み立て役を担う選手。冷静なトスワークで攻撃陣を生かすことに長けています。状況判断に優れ、多彩な攻撃パターンを引き出すことで相手ブロックを翻弄し、試合の流れをコントロールする司令塔として活躍しています。
的確は配球でチーム全体の力を最大限に引き出すキープレーヤです。
加藤 昌彦(かとう まさひこ)
3回のパラリンピック出場経験を持つベテラン。豊富な国際大会を生かしたゲーム運びとチーム支援力が光ります。若手選手の精神的支柱としても存在感があり、長年培った経験と冷静さで大舞台でも安定したパフォーマンスを発揮してくれる選手です。
的確な声かけやリーダーシップでチームをまとめ上げる頼れる存在といえるでしょう。
山本 篤(やまもと あつし)
日本代表として長年チームを支えてきた実力派選手。攻守にわたり安定したプレーと高い戦術理解度が持ち味で、接戦の場面でも冷静に対応できる経験豊富なプレーヤーです。コート上では周囲をよく見て状況を判断し、チームの連携を円滑にする役割も担っています。
粘り強いプレーと献身的な姿勢で仲間からの信頼も厚く、日本のシッティンバレーを支える重要な存在です。
シッティングバレーのルールや対象者は?
シッティングバレーは、座った姿勢で行うバレーボール競技で、国際大会でも採用されています。ここでは、基本的なルールとどんな人が対象かをわかりやすく解説します。
プレースタイルと基本ルール
シッティングバレーは、選手が臀部を床につけたままプレーする6人制の競技です。一般のバレーボールと同様にラリーポイント制で行われ、5セットマッチが基本となります。プレー中に臀部が床から離れると反則(リフティング)となるのが大きな特徴です。
スパイスやブロック、サーブなどの基本動作は共通していますが、座位で素早く移動しながら攻守を切り替える点に競技特有の難しさと魅力があり、限られた体勢の中で正確な技術が求められるだけでなく、瞬時の判断力が勝敗を左右します。
コート・ネット・試合形式
コートサイズは約10m×6mで、一般のバレーボールよりもコンパクトに設定されています。ネットの高さは男子1.15m、女子1.05mと低く、座った姿勢でも迫力ある攻撃やブロックが可能です。
試合は5セットマッチで、3セットを先取したチームが勝利となります。コートが狭い分、ボールの展開は非常に速く、レシーブやつなぎの精度が勝敗を大きく左右するのです。サービスエースやブロックポイントも多く、緊張感のあるラリーが続きます。
対象となる選手
主に下肢に障害のある選手を対象とした競技ですが、上肢に障害のある選手も参加可能です。国際大会では公平性を保つため、障害の程度に応じたクラス分けが行われています。チームは最大12人で構成され、コートには6人が出場できますが、選手それぞれの身体特性を生かしたポジション配置や戦術が重要となり、多様な個性がチーム力に繋がる競技です。互いの強みを補い合うことで、より高いパフォーマンスを発揮できます。
健常者の参加可能性
国内の大会や体験会では、障害の有無に関わらず参加できる場合があります。座った状態でプレーするため、同じ条件で競技を楽しめる点が大きな魅力です。学校教育や地域イベントでも取り入れられ、共生社会を体感できるスポーツとして注目されています。
障害者と健常者が同じコートで協力し合うことで、互いの理解を深める機会にもなっているのです。ただし、あくまでパラスポーツという前提なため、パラリンピックなどの公式大会には出場できません。
最後に
シッティングバレーは、スピード感と戦略性、そしてチームワークの魅力が詰まった競技です。注目選手の活躍やルール、対象者を知ることで、その奥深さがより理解できるでしょう。
これを機に、ぜひ試合観戦や体験を通して魅力を体感してみてください。














